WORKS
制作実績
印刷物等
【暖簾】茶の湯/bar 楚々様
サイズ:横700mm×縦1,300mm
巾数:2巾
素材:バンテン
カラー:昇華転写捺染 染め抜き
加工:共チチ
2024年8月、福岡市中央区平尾にオープンした茶の湯/bar 楚々様。オーナーバーテンダーの山口様はバーテンダー歴約20年、繁華街大名で約10年間「Bar望月」というオーセンティックバーを営まれていました。
茶の湯/bar 楚々は長年営業された場所を離れ、山口様が表現したい世界を作り上げるために誕生した新店舗です。
「禅」の世界観を感じる。
「茶室」でいただくように、抹茶やお酒を愉しむ。
外の世界から切り離さた非日常を味わう。
扉を開けると広がる、清らかな「静」の時間。
お店のコンセプトにマッチする名刺兼ショップカードと暖簾のご依頼をいただきました。
機械を使う昇華転写捺染という方法で染めますが、印刷ではなく正真正銘の染めです。昔ながらの本染めも素晴らしいものですが、納期が長く必要で値も張ります。それをクリアできるのが昇華転写捺染です。
採用した素材はバンテンという綿風の化繊です。柔らかくて肌触りが優しくシワもつきづらい生地で、高級感があり和の雰囲気にマッチします。綿は本染めしかできないことが多く、昇華転写捺染を使うためにバンテンを選びました。
染め方は染め抜きを採用。裏まで染め抜いてしっかり色が付きますので、裏もお客様から見える場所に設置するのに向いています。対して片面染めという方法もありますが、こちらは表面のみの染めなので裏は白になります。染め抜きよりも安価なので、裏は従業員の目にしか触れないような場所に適しています。
暖簾棒を入れる部分は共チチ加工に。暖簾と同じ布を輪にして縫い付ける方法で、暖簾棒が見える作りです。暖簾棒が見えない袋縫いという加工方法もあります。
弊社での暖簾棒や暖簾掛けの提供も可能ですが、暖簾棒はAmazonで格安の竹があったので山口様に直接ご購入いただきました。暖簾掛けも内装工事の際に施工業者様に作っていただきました。
デザインは名刺のデザインを完全に踏襲し、葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏(波間の富士)」の大波を思わせる紋様を背景にロゴマークを配置。暖簾と名刺兼ショップカード、お店の顔ともいえるものが同じデザインになるのはブランディングとしても効果的です。
山口様の想いが詰まった新店舗、重要な制作物をお任せいただき感謝しています。
茶の湯/bar 楚々様Instagram